
ビジョンパークは視力低下による困難さを抱える人々が、生きる意欲を取り戻すための気づきを提供し、挑戦と成長を促すことを目的とした支援空間です。 デザインの特徴として白杖等を使って「バリア」について学べるよう設置した段差で各エリア間を区切り、高低差により感情に合わせた空間体験を提供しています。 各エリアでは医療、福祉、教育、趣味など多分野の情報提供の機会が備えられ、多様な過ごし方を提供するベンチに加えてキッチンからクライミングウォールまで、視力低下により失われた日常生活を取り戻すきっかけとなる気づき体験を生む空間を提供しています。
運営団体:公益社団法人NEXT VISION (ネクストビジョン)
住所:〒650-0047 神戸市中央区港島南町2-1-8神戸アイセンター2F
電話番号: 078-304-4455
FAX番号:078-304-4466
Mail:visionpark@nextvision.or.jp
「誰もがくつろげる空間」
~まるで公園のよう~
神戸市立医療センター中央市民病院と先端医療センター病院の眼科機能を集約・拡充している「神戸市立神戸アイセンター病院」は「神戸アイセンター」にあり、その2階にあるビジョンパークは、町なかの公園のような、視覚障がいの有無にかかわらず多様な人にとって居心地のいい場所となるようつくられました。病気のある人も病院に用事のない人も一緒に楽しめ、いるだけで癒され、思い思いの時間を過ごすことができる場所です。
ポートライナー「医療センター駅」から渡り廊下で直結、雨の日も傘無しでOK。車いす使用者やベビーカーの人にとっても好条件のアクセスです。
様々なジャンルの本も取り揃えてあり、気軽に本でも読みに立ち寄りたい気持ちにさせてくれます。

「共生社会へ」
~障がいがある、ないにかかわらず、支え合い、誰もが生き生きとした人生を送ることができる社会に~
ビジョンパークでは視覚障がい者と健常者、大人からこどもまで誰もが共に参加できるお料理教室や、音と光の点滅による誘導で登れるクライミングウォール、チャレンジド・ヨガなど様々なイベント、「ロービジョンのつどい」などが企画されています。白杖体験、拡大鏡体験、最新機器の体験もできます。
ここではスペースの都合もあり椅子に腰かけてのヨガを体験しました。膝・腰に優しいヨガで、初心者の私達も気軽にチャレンジ出来ました。インストラクターの方は、優しいよく通る声でポーズの説明をしながら受講者の体にも触れて正しいポーズを教えておられます。
常連さんの、「ここへ来るのが楽しみ」という気持ちが伝わってくる笑顔が印象的でした。

~あえてバリアアリーに…気づきの心~
広いフロアは、高さの異なる空間を数段の階段でつなげた「スキップフロア」で、安全なレベルの段差を積極的に設置し、段差で各エリア(アクティブエリア・リーディングエリア・キッチンエリア・リラクゼーションエリア・シミュレーションエリア・クライミング)が区切られています。

あちこちに段差があるにも関わらずそこに点字ブロックや一般的な手すり が無い。
「これはUDでない!」と思いましたが、山田千佳子事務局長の「ここは敢えてバリアフリーでなく“バリアアリー”にしてあるのです。バリア有りの社会でみんなが安全に暮らすにはどうすれば良いかを考える場所です。「百聞は一見に如かず」という言葉がありますがここでは「百聞は一“験”に如かず」です。出来ないと言わせない。なぜ出来ないか、どうしたら出来るのかを考えるのです。ちょっとした声掛けでバリアを取り除く事が出来る。大切なのは心のバリアフリーです」とも。納得!

「isee!運動・視覚障がい者のホントを見よう」
~支えられる側から、社会を支える側に~
http://isee-movement.org/
バリアバリューという考え方をご存知でしょうか?これは「障害もふくめ、その人の個性を弱点ではなく強みとして捉えよう」という新しい考え方です。
「社会から支えられる側」だった視覚障がい者に「社会を支える側」になってもらうこと。
ビジョンパークは、社会の意識や仕組みを変える空間。共有の体験をする空間です。見えないからこそ新たなものが見えてくる=人のやさしさを感じる場。
医学の進歩や最新機器の開発は視覚障がい者の方に福音となりますが、何よりも大切なことは社会の受け入れ方です。彼らの本当の姿をみること。世の中の不理解をなくすことが大切です。
神戸アイセンター Vision Parkは、彼らに生きがいややりがいを提供しています。同じ目線で誰もが助け合い、支え合い、共に働きともに学び、しあわせに生きられる社会。そこには「おもいやりの心」「気づきのこころ」が大切です。
私たちは取材で学ばせて頂いたことを自分に生かし、発信する事が大切だと改めて思いました。これからも「心のユニバーサルデザイン」を発信しつづけます。

