しあわせの村の近くにある、谷津田(谷とそこに作られた棚田)には、ため池がところどころにあり、素掘りのあぜ溝がはりめぐらされています。
このような、むかしながらの水田環境は、農業をいとなむ人にとってはてまのかかることですが、カエルやサンショウウオなどの両生類にとっては、たいせつな生活や繁殖の場となっています。
はたけの整備が行われると、池の土手や水路がコンクリートでかためられたり、必要な時 以外は水の流れない水路になったりして、両生類がとてもへってしまう原因となっています。しあわせの村の周囲には、カエルやサンショウウオにとって貴重な水辺環境がまだまだのこされています。

カエル
しあわせの村とその周辺で8種類のカエルのなかまが確認されています。
早春の田園を歩いていると、水たまりやあぜ溝でゼリーにつつまれた卵のかたまりを見かけることがあります。2月から3月のまだ寒い時期に産卵活動をするのがニホンアカガエルとニホンヒキガエルです。産卵時期以外にこれらの親を見かけることは、あまりありません。
梅雨の頃に草やぶのなかで体ににあわぬ大きな声で鳴いているのがアマガエルです。しあわせの村でも、もっとも身近なカエルです。これとよくにたシュレーゲルアオガエルは水田や、ため池のまわりに生息しています。その他、トノサマガエル、ウシガエル、ヌマガエルなどが生息しています。


カスミサンショウウオとイモリ
カエル以外の両生類では、カスミサンショウウオとイモリの2種類の生息が確認されています。
カスミサンショウウオの親は、繁殖期の3月頃にため池や水田脇の溝などの止水域にやってきます。それ以外の季節は、雑木林の落ち葉の下などで生活していますが、くわしい生態はまだわかっていません。親は10センチ前後で、くすんだような体の色が、かすみの名前の由来です。しあわせの村近くにある谷津田とその周辺に生息しています。
イモリはわき水のあるような池や水路に生息しています。腹部が赤いためアカ八ラとも呼ばれています。かつては各地で見られましたが、生息数はへっており、その原因として農薬の影響が指摘されています。






